In Rainbows／Radiohead

http://www.inrainbows.com/
タダでもダウンロードできます。
ただただ、とんでもない仕上がりです。内容は割愛。
ただ内容も然ることながら、ネット上で国内外問わず話題になっている点は、その購入手段です。

「レコード会社を通さないアーティスト主導によるダウンロード形式」
「消費者が自己の判断でダウンロードの値段を決められる」
「実はタダでもダウンロードできる」
という部分で是々非々があるみたいです。その雑感を。

キャラクターやナラティブ（物語）に特化した販促だけのレコード会社の居場所がなくなっても問題はないと思うし、
アーティストの「価値」をパトロンでもある消費者自身で決められるのはシビアだけど面白い発想だと思うし、
「タダでもどうぞ」というより自分達の音楽を聴いて欲しいという気概に重きを置くことは、頗る正しいと思う。
ので、全面的に賛成です。

そして今回、Radioheadというシーンにおいてもビジネスにおいても、最も影響力のあるアーティストがこの方法を取ったということは、ドラスティックに音楽シーンも変わると思います。

契約問題や宣伝活動に縛られることなく純粋に「自分達の音楽」を届けられるアーティスト、

それを音楽以外の部分を極力除いて純粋に「彼らの音楽」に接せられるオーディエンス、

というアーティストとオーディエンスが純粋に音楽を楽しむための「良い関係」が成り立っていくはず。

この間に優れた批評家がいれば、尚更よし。

比較的、単純に楽観的に考えるとね。まあ、でもそういう関係って今より全く悪くはないのは確かです。