『でも世界は終わらない』浅野いにお

travelation2006-08-19

PRIMAL SCREAM
http://www.smash-jpn.com/band/2006/09_primalscream/index.php

東京での追加公演決定!しかもハナ金!!ボビーが「Sweet Rock And Roll!!!」って叫ぶ姿を見たい
http://www.primalscream.net/www/





『虹ガ原ホログラフ』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4778320204/503-6590041-9270363?v=glance&n=465392

同世代漫画家浅野いにおの最新作。
常に漠然とした不安の中、どうしようもない痛みだけを感じるばっかりでしか生きていけない世界。それでも生きてさえいれば微かな光が差し込むということを信じて生きている若者達を描いた前の3作品(『素晴らしい世界』、『ひかりのまち』、『ソラニン』)とは明らかに「匂い」が違う作品。その違いとは、光は差し込むものではなく自ら放つものであるという事、かな。




『マル激トーク・オン・ディマンド』
http://www.videonews.com/

とうとうブログ化!
テレビのニュースは垂れ流しでエンターテイメントなのでネタとしてしか価値はない。ということで有効な情報&勉強ツールの「マル激」を見出して2年弱。本当に見やすくなりました。興味のある方は手始めに無料放送回分をチェック!おすすめの回は
http://www.videonews.com/on-demand/191200/000300.php】です。

この回を僕なりにまとめたもの

第196回 [2004年12月20日]
「へたれてる場合じゃないじゃない」

1 社会へのコミットメント

「問題」  
  ・社会的にあろうとする人間は、社会は腐っていると感じ易い。
  ・社会をより良くする方法が見当たらない。
  ・社会を知れば知るほど、「どうにもできない」感に陥り易い。

「対処法」
(神保)
  ・問題意識を持ち、何かしらの技能を持つための仕事を持つ(仕事を利用する)。
  ・他で出来ないメディアを造る。
(宮台)
  ・コミュニケーションスキルを磨く。

  
2 ノイズ耐性の変化

「ノイズ耐性」
  ・「他人」が存在することを知ること。

「80年代後半以降」
  ・ノイズ耐性の低下。
  ・個人化。

「どうなったのか?」
  ・脆弱な考え方が蔓延る。
  ・過敏的、潔癖性。
  ・個人のプライオリティに傾向。


3 不安ベースと信頼ベース

「不安ベース」
  ・受け身的な生き方。
  ・キリスト教
  ・疑心暗鬼的。
 
「信頼ベース」
  ・内発的な生き方。


4 問題意識の持ち方

「グローバル系」
  ・広い視野だが、結果に直面しない。

「ローカル系」
  ・狭い視野だが、局地的なものに陥り易い。


5 日本人的振る舞い

「へなちょこ」
  ・何かするとおたおたし易い。
  ・自分の行動に責任を持てない。
 ・「ノイズ耐性」を鍛える術を見つけない。


6 関東と関西のコミュニーケションの差異

「関東」
  ・関東のほうがへたれが多い。
  ・受け入れ体制が少ない。
  ・プロテクティブ

「関西」
  ・予選通過(へこましてのせる)体制。
  ・予選通過後はより自由に振る舞える。
  ・ベタとアイロニーの使い分けが上手い。


7 若者の鈍感さ

「ミメーシス」
  ・プラトン
  ・模倣、感染
  ・表出的なもの

「若者の鈍感さ」
  ・表現的なものに傾向している。
  ・理屈に納得する以上にミメーシスの不思議さを忘れがち。 


8 「実存的動機による社会へのコミット」

「政治(投票)へのコミットの低下」
  ・しかし「NPO」にはコミットをしたがる。
  ・きれいなものしかやりたくない脆弱さ。
  ・ローカルメディアの脆弱さから国政選挙に関心が無い。

阪神・淡路大震災
  ・社会的貢献より実存的動機。
  ・自分を確かめたいAC系。
  ・日常を抜け出せる感覚を得たい。


9 インターネットのコミュニケーション

「インターネットの公共性幻想」 
  ・マルチチャンネルによる真実への到達。
 
「タコツボ化」
  ・マルチチャンネルが故の、穴籠り。
  ・生き残れないはずのマイノリティ(良い面も悪い面も)が多数存在。

「不安ベースへの変化」
  ・匿名的なコミュニーケーションにより疑心暗鬼になりやすい

「セクシュアルな性差」
  ・男...フェティッシュへピンポイントにアクセスする手段。沈静。
  ・女...相対化する手段。拡大。

リテラシー能力の向上」
  ・マルチチャンネルだからこそ、リテラシー能力を身につけなければ行けない。


10 教育

ゆとり教育
  ・自立心を育てるはずが、学力低下の要因として捉えられている。
  ・経験値によって生存値を上げるプログラム(1977年)

ゆとり教育の失敗」
  ・国民の同意を得るためのPR不足

「これからの教育」
  ・カリキュラムを減らせば良いのではなくて、社会環境の変化を考える。

「エリート教育」
  ・自発性に基づいた思考力をつける教育。
  ・選別して動機付けをするプログラム。
  ・社会的リーダーを養成しないと、「社会」自体は良くならない。


11 社会の雑多性

「社会の雑多性」
  ・反義語は社会の画一性、均質性。

「郊外化」
  ・団地化...1960年代、専業主婦、スーパーなどが一般化、家族への内閉化。
  ・ニュータウン化...第四空間化、家族の空洞化。
  ・「地元商店的なもの」から「デニーズ的なもの」へ。

「地元商店的なもの」
  ・自発性と善意。
  ・非流動的なコミュニケーション(固有名が必要)。

デニーズ的なもの」
  ・役割化とマニュアル化。
  ・入れ替え可能的。
  ・コミュニケーションの流動化(固有名が無用)。
  ・ノイズ性の少ないコミュニケーション。
  ・人間を条件付きで判断する。

「地元商店的なものからデニーズ的なものへの変化」
  ・懐が浅くなった。
  ・隔離し、重罰化。
  ・80年代半ば以降、急激に増加。 


12 へたれとは

「へたれ」
  ・自発性も無く、内向的。  

「へたれではない」 
・やりたいことを支える経済的なことも考える力がある。
・自分のやりたいことをする。


13 言論の自由

「言論」
  ・社会に影響を及ぼすので、責任が生じる。
  ・コミュニティの視点からすると絶対ではない。

「自由」
  ・束縛が無ければ自由なのか。
  ・行使出来る選択肢を知っているのに、行使出来ないという不自由がある。
  ・多くの「自由」は自主規制。   




今日の1曲   
Do Your Thing (Robbie Rivera Juicy Summer Mix)/Basement Jaxx