『もし人間が完全であったら、人間は神なのだが。』ヴォルテール

travelation2006-08-27

『OK GO』
http://www.okgo.net/video.asp

シカゴ発のパワーポップバンド、『OK GO』のプロモ映像集。誰もが聴いた事があるはずの激スウィートなスマッシュヒットナンバー『Don't Ask Me』は勿論、『Here It Goes Again』、『A Million Ways』といった奇想天外な振り付けのダンスが笑えるアイデア大賞モノのプロモも見れます。ちなみに『A Million Ways』はYouTube内でダンスコンテストも実施中。



『ADAPTER』
http://www.adapter.jp/
http://nug.jp/adapter/adapter.html

ADAPTERが 2nd EXHIBITION [ 眩暈(めまい) ] という個展を開催中。グラフィックの可能性は留まる事を知らず。




『太陽』と『天皇ごっこ
http://www.taiyo-movie.com/
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101473226/250-3611548-7068201?v=glance&n=465392

『太陽』を鑑賞した。併せて『天皇ごっこ』も読了。膨大な資料と体験と妄想を駆使し、かたや「映画」という、かたや「小説」という虚構の物語を手段とし、日本ではタブーの香りがする「天皇とは・・・」という思考をしっかりと肉付けしてくれる作品です。

『太陽』は、昭和天皇自身にスポットを当て、「一人の人間」として生きたいのに生きれない宿命を背負い、人々に「神=太陽」として崇められる昭和天皇裕仁の日常の底知れない苦悩を描いた作品。

天皇ごっこ』は、天皇を「神=太陽」として崇め、その大いなるものに寄りかかるが故に発する「一人の人間」達のいびつな輝きを描いた作品。

昭和天皇人間宣言以降も天皇という存在が「唯一」の存在である事は僕達にも自明なわけで、その役割を歴史が証明しているように私利私欲にまみれた連中に利用されながらも、毅然とした最善の振る舞いで全うされている天皇に、僕は尊敬の念を抱く。何故なら、「僕がもしも天皇の立場になったとしたら・・・」と考えると、逃げ出してしまうだろうから。

それでも、先人達のように天皇を「神=太陽」という大いなるものとして自身の最大の拠り所にして社会を生きていくことは、「小さな物語」の世界を生きている僕にはあまりにもリアリティがなさ過ぎて無理だ。

ただ、そういう拠り所があった人達の振る舞いに触れてみると、実はそれこそが共通の「幸福」を得るための最高の手段だったりするのだろうか?と考えてしまう。



今日の1曲  Don't Ask Me/OK Go