『i gotta praise you like I shoud』ノーマン・クック
僕の東京の兄貴分(一回りも上)から先週TELがあり、フジの『放送禁止』という番組を勧められる。君が好きそうという理由で。
ネット上にアップされていたので鑑賞。示唆に溢れた作品で、非常に面白かった。
『放送禁止』http://www.fujitv.co.jp/ana/
・シリーズ番組(現在5作品)
・一貫したテーマが「ドキュメンタリーの手法を使ったホラー作品という、全く新
しいジャンルの企画」
・結論が明確でないので、解釈は多様
・メッセージは「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」
という番組。
僕が見たのは最新の「しじんの村」の回。
最初、僕は前述の前知識が無かったので、「なんじゃこのフジ的やらせドキュメンタリーは!!」と思いながも、テーマが「自殺」だったので、とりあえず興味深く見続ける。見終わって「そういうことでしたか・・・」と感慨に浸る。
僕の感想は、
「物語の強度」と「事実の認識」をうまく混ぜ合わせた傑作。
まず、「物語の強度」(ネタバレあり)
・フィクションっぽいリアリティのある構成で引き込まれる
・謎掛けが多々あって、推理する楽しさがある
例えばタイトルからして何故平仮名で「しじん」なのか?
「詩人」?「私人」?「死人」?「試人」?「死神」?
というような謎が、あちこちに!!
・いい意味で期待を裏切っていく展開
「自殺志願者の自立支援」→「復讐(修復)は二個の物語」!!
(「フク」と「シュウ」の存在、主人公「ハニコ」の存在)
で、「事実の認識」とは、
・今回のテーマ「自殺」の事実が分かる
・日本は年間3万人の自殺数(毎日1000人)
・日本の自殺率は世界第10位
先進国としてはトップ(後は旧ソ連など情勢が不安定な国)
アメリカの2倍
・中高年の自殺が多い(リストラ、過労働)
・ほ乳類は自殺する(人以外にクジラやネズミも)
ということで「物語」としても十分面白く、その上、大切な「事実」も教えてくれる傑作。
参考サイト
http://swfblog.blog46.fc2.com/blog-entry-800.html
http://blog.livedoor.jp/henry_20/archives/50597145.html
コメントを追うだけでも面白いかも。
見たい方、動画はYou Tubeに。
以下、いつもの通りプチ役立ちサイト
『映画のキャッチコピーの名言と迷言』
http://sskkyy81.blog4.fc2.com/blog-entry-144.html
キャッチコピーがインパクトある映画はソソります。
『VJ道場』
http://www.vjdojo.net/index.htm
ビデオジャーナリスト神保哲生氏が教鞭を取る立命館大学のゼミでニュース番組の制作が!!テーマは「京都」。ちなみに僕の知り合いが参加してます。
今日の1曲 Everybody Loves A Carnival/FATBOY SLIM