『i gotta praise you like I shoud』ノーマン・クック

travelation2006-10-23

僕の東京の兄貴分(一回りも上)から先週TELがあり、フジの『放送禁止』という番組を勧められる。君が好きそうという理由で。

ネット上にアップされていたので鑑賞。示唆に溢れた作品で、非常に面白かった。


『放送禁止』http://www.fujitv.co.jp/ana/
 ・シリーズ番組(現在5作品)
 ・一貫したテーマが「ドキュメンタリーの手法を使ったホラー作品という、全く新
  しいジャンルの企画」
 ・結論が明確でないので、解釈は多様
 ・メッセージは「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」
  という番組。

僕が見たのは最新の「しじんの村」の回。

最初、僕は前述の前知識が無かったので、「なんじゃこのフジ的やらせドキュメンタリーは!!」と思いながも、テーマが「自殺」だったので、とりあえず興味深く見続ける。見終わって「そういうことでしたか・・・」と感慨に浸る。

僕の感想は、
 「物語の強度」と「事実の認識」をうまく混ぜ合わせた傑作。

まず、「物語の強度」(ネタバレあり)
 ・フィクションっぽいリアリティのある構成で引き込まれる
 ・謎掛けが多々あって、推理する楽しさがある
  例えばタイトルからして何故平仮名で「しじん」なのか?
  「詩人」?「私人」?「死人」?「試人」?「死神」?
  というような謎が、あちこちに!! 
 ・いい意味で期待を裏切っていく展開
  「自殺志願者の自立支援」→「復讐(修復)は二個の物語」!!
  (「フク」と「シュウ」の存在、主人公「ハニコ」の存在)

で、「事実の認識」とは、
 ・今回のテーマ「自殺」の事実が分かる
 ・日本は年間3万人の自殺数(毎日1000人)
 ・日本の自殺率は世界第10位
  先進国としてはトップ(後は旧ソ連など情勢が不安定な国)
  アメリカの2倍
 ・中高年の自殺が多い(リストラ、過労働)
 ・ほ乳類は自殺する(人以外にクジラやネズミも)

ということで「物語」としても十分面白く、その上、大切な「事実」も教えてくれる傑作。

参考サイト
http://swfblog.blog46.fc2.com/blog-entry-800.html
http://blog.livedoor.jp/henry_20/archives/50597145.html

コメントを追うだけでも面白いかも。

見たい方、動画はYou Tubeに。



以下、いつもの通りプチ役立ちサイト

『映画のキャッチコピーの名言と迷言』
http://sskkyy81.blog4.fc2.com/blog-entry-144.html

キャッチコピーがインパクトある映画はソソります。




『VJ道場』
http://www.vjdojo.net/index.htm

ビデオジャーナリスト神保哲生氏が教鞭を取る立命館大学のゼミでニュース番組の制作が!!テーマは「京都」。ちなみに僕の知り合いが参加してます。


今日の1曲  Everybody Loves A Carnival/FATBOY SLIM