『運命じゃない人/内田けんじ(2004)』

travelation2007-03-16

http://www.pia.co.jp/pff/unmei/index.html
肩肘張らずに娯楽とメッセージを両立させたウェルメイドな作品。
我々は「A=B」が「A=B」であることを「想定内」と言う。しかしこの条理を超えてしまうのが、多々出現する。
それが「B」が「C」や「D」に変化する「想定外」だ。これが不条理であり、我々はいつもブチ当たりまくる。
でも「想定内」だけで安心したいのが我々の心理。でもそうならないのが世界の真理。
人知ではどうにもならんことが世界にはあるのです。そういう「想定外の想定内」を面白可笑しく描いたのがこの映画。
欧州映画には多いモチーフ。邦画もようやくここまできた。とりあえず劇場に『パリ、ジュテーム』を観にいこう。