【『不自由」論―「何でも自己決定」の限界』仲正昌樹 (2003)】

travelation2007-04-14

こういう言い方をすると,自己正当化になってしまいそうだが,これからは従来のマルクス主義や,市民派の社会思想のように,無理に「思考」と「実践」を一致させようとしたりしない方がいいと思う。「思考」の面では,急いで解答を出そうとせず,自己の立脚点を脱構築し続け,「実践」面では,その場その場の状況に応じてプラグマティカルに振る舞うようにしたらいいのではないだろうか。