私的漫画2007 - OBOROGE INTRODUCTION

【１】魔女／五十嵐大介
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409188461X/
これを読めば自己承認ツールとして機能してしまう「ココロの病」の軽薄さを笑える。世界の調べの前では、社会的な幸も不幸も小局に過ぎない。小局にこだわる理由はない。

【２】EDEN　It’s an Endless World／遠藤浩輝
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/07032650
エヴァ的手法ながらエヴァ的オチを回避している作品。自意識だけで終わらない構成が読ませる。

【３】SOIL／カネコアツシ
 http://www.kanshin.jp/comic-beam/?mode=keyword&id=342454
「郊外」の話。異物感バリバリだけど、「郊外＝自分」と思えば納得してしまう怖さが。

【４】機動旅団八福神／福島聡
 http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_catalog/book/2004/4-7577-2092-0.html
現代の見えない戦争に想像力を働かせることこそ、現代の作法なのかなと。

【５】イキガミ／間瀬元朗
 http://www.youngsunday.com/rensai/comics/ikigami.html
徴兵制の比喩として読み取っても面白い、ぬるま湯の裏側にある切実さ。

【６】おやすみプンプン／浅野いにお
 http://www.youngsunday.com/rensai/comics/oyasumi_punpun.html
青春狂騒曲が得意の浅野が、青春前の「小学生から」をネタに選択。今後に期待。

【７】HUNTER×HUNTER／冨樫義博
 http://jump.shueisha.co.jp/hunter/
連載再開（限定で）。リアルな世界情勢の先を映しきった異色のジャンプコミックス。

【８】NHKにようこそ／大岩ケンヂ　作：滝本竜彦
 http://www.kadokawa.co.jp/hikky/
連載終了。日本ひきこもり協会（NHK）があってもなくても、ポップでシニカル。

【１０】闇金ウシジマくん／真鍋昌平
 http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4091873413
金融機関が横暴な「安心」を提供する時代だからこそ読みたい教養漫画。