『想像力についての断片/埴谷雄高(1970)』

時間と空間が宇宙をいれる容器であるごとくに,想像力は生の全体をいれる容器である。想像力なしには,私達の生の一瞬も,死の永劫もなりたたない
(中略)
従って、また、こうも苛酷に言い換えることができる。・・そこに想像力が働いている私達の生のさなかにおいては、私達は、つねに、真実と迷妄の境に光と燃えがらを共有して立っている、と。・・・・

実相寺昭雄さんのご冥福をお祈りします。
姑獲鳥が飛び交う夏に、もう一度あの映画を観させて頂きます。