『何故若者は「政治」に無関心なのか?』

酒場で横の席の親父ストレンジャー達がそんな会話をしていた。そんな気がした。明け方、恵比寿、酒盛りの帰り道、一人で答えを探す。
以下、ウイスキーの芳しい香りが五臓六腑を駆け巡り、チョコレートのブドウ糖が脳漿で弾け飛んだ瞬間の思考。
先行世代は「社会」をより良くしようと切磋琢磨していた。だから「政治」に関心があった。
現行世代は「社会」が良かろうが悪かろうがタダ乗りするだけ。だから「政治」に無関心である。
という構図を用いれば親父の弁も解る。ただ重要な視座が抜けている。まず、「社会」をより良くする為の動機を探る。
それは「社会」に対して抱くなにがしらのストレス解消と考える。そして、そのストレスに対する振る舞いを世代ごとに考える。
先行世代はストレスを「社会」にぶつけて「社会」を変革する事で解消。(より良くしないといけない)
現行世代はストレスを「社会」にぶつけなくても多々ある解消ツールを利用して解消。(より良くしなくてもいい)
という振る舞い方にそれぞれなる。要は「昔」と「今」とでは、ストレス解消ツールが全く違う。
難解な「政治」を利用して「社会」を改善するストレス解消より、「社会」を改善しなくてもストレス解消ツールの「楽しさ」だけを享受。
「現行世代」にはそういうすごく合理的な考え方が備わっている。だから「社会」にも「政治」にも関心など持たない。
おお、答えが出た。でもそれで果たしていいのか・・・。「Anarchy In The J.P.」にもなれない中途半端な「現行世代」。
社会にタダ乗りしながらこことは違う場所を夢想するだけの、ぬるま湯の思想・・・。レボリューション意識は皆無。
おお、政治家にとってこれほどいい時代はないではないか。やりたい放題「美しい国ごっこ」出来まっせ。
でも、支持率は急低下の阿部さん。いや、むしろ、テレビが低能な俗情に媚びていることを表している結果だろう。
小さな羽音が積み重なって、大きな衝撃を生む。罪深きバタフライエフェクト効果、ここにあり。