ルナシー/ヤン・シュヴァンクマイエル(2005)

http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/
余韻が続く映画であった。それは、『左脳的な気持ち良さ(感情)と右脳的な気持ち良さ(論理)』の両立があるからだ。
内容は精神病院が舞台(本物の患者も出演)。
モチーフは
『「狂った人間」と「正常な人間」の境目はどこに?』
『「規律」と「自由」の境目はどこに?』
『「主体」と「客体」の境目はどこに?』
だと思うが、これは非常に奥深く現代的なモチーフだなと。
他にもいろいろ観るべきポイントはあるけど、袋小路に入りそうなので筆を置くべし。
最後に70歳を過ぎたヤン・シュヴァンクマイエルの言葉を。『想像力がある限り、世界は完成しない』。