28週後・・・/ダニー・ボイル(2006)

http://movies.foxjapan.com/28weekslater/
前作『28日後・・・』がオメガとしたら、本作はベータ。
両作とも通じることは、ゾンビ映画ではなく、ゾンビのような醜悪さを持つ人間の本性を、ゾンビというメタファーを用いて描いた「ゾンビ」映画だということ。
「hello!」を「how low?(どのくらいひどい)」、「london is mine!!」を「london is sign(ロンドンは破滅のサイン)」と聞き違えるほど、救いがなく絶望的な「終わりなき日常」を描いている。

ダニー・ボイルは「トレスポ」で同じテーマを扱っているが、それでも最後にBorn slippyを流して一抹の希望で終わらせていたのだが、このゾンビ映画ではそれすらない。
10年経った今、パンドラの箱に残された希望もフェイクだったという断罪の映画なのかな。
他にもネタにできるポイントはたくさんあるので、是非鑑賞を。
あ〜、KI・GE・KIです。